2021.05.26
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YourPlaceエスコーター桜井です。
道を歩いていて犬の散歩をしている方を見かける度にかわいいなぁと思いながら通り過ぎます。
僕の実家で昔、犬を飼っていまして
小学生の頃は散歩に連れていくのが日課でした。
母親が捨てられた子犬を拾ってきたりして
多い時は3頭いたこともあります。
その中でシーズーを拾ってきたことがありました。畑に置かれた段ボールの中にいたそうであまりにかわいくて拾ってきたと…
このシーズー犬は長生きしてくれて17年生きました。大往生です。
僕が小学5年から27歳まで生きてたんです。
最後は白内障になり目が見えなくなりました。
そしてお腹に腫瘍ができたり…
もう見ているのさえ辛く可哀想でしかたなかった。
僕が多感な時期を一緒に過ごしたシーズー。
僕には妹がいるのですがお別れの時は僕よりも妹と母親が心配でならなかった。
僕も喪失感にしばらくご飯が食べられなかった。
ペットは新しい家族と同じですよね。
家族が一人いなくなるのと全く同じ。
僕はそのお別れをもう味わいたくなくて
これからも飼えない気がしています。
今もペットショップではかわいい子犬や子猫が売られています。
ある時、ショウウィンドのワンちゃんが値引きされているのを見ました。
そして1週間後、さらに命が安くされていました。
命がどんどん値引きされることに胸が痛くなった。
そのワンちゃんは何も知らずに狭いゲージの中で
蛍光灯の真っ白な太陽を浴びている。
そこから、何か自分にできないかと思い動物保護団体などをネットで調べ、信頼できる団体にメールを送り、一度代表とお会いしてお話を聞きに行きました。
その後、その方の案内で神奈川にある動物保護施設に足を運び全ての場所を見させてもらったのです。
そこでは飼い主さんが亡くなってしまい行き先のない動物や、障害のある動物を保護してリハビリを行い、里親を探せるところまで回復させることをしていました。
主に虐待を受けた人間恐怖症の動物たち。
心に傷を負った動物の目はやはり普段目にしている犬や猫とは全く異なります。
そんな動物達を少しずつ回復させ里親を探せるところまで手を引いてやるのです。
素人の僕は正直、匂いにただやられるだけでした。
一昔前にガスで殺処分していた部屋にも入らせてもらいました。
ここで沢山の犬や猫が…と思うとなんとも言えない気持ちで辛かった…
現場に足を運んで思ったことは殺処分ゼロや
里親探しなど言葉では簡単に言えますがとてつもなくそれは大変な作業なんだということ。
動物を殺すなんて信じられないと大半の人はそう思うだろうけど、感情論をくちにしているだけでは何一つ変わらないということ。
その種を作っているのは僕等一般人なんだから。
ペットショップで子犬を買い、愛情を込めて育てている方も沢山います。
ただ一部では単なるアクセサリーのように考えてる人間もいることも確か。
お金になるから闇のブリーダーはただ子犬を産ませるだけのために母犬を使う。
最近では影響力のある方もそういった発信をしていて
最近ではモデルの松島花さんも行動をされています。
たった一人の力ではどうすることもできないけど
一人一人が本気で考えていけば少しずつ変わっていくんじゃないかなって。
自分が先にこの世を去ってしまった時に引き取ってくれる人がちゃんといるか。
最後の最後まで責任を持って生活できるか。
奇跡の上に命はあることを
受け止めなければと思いました。
あの時子犬がゲージで泣いているのを見て
「お母さんとお父さんに会わせて」と
僕には聞こえた。